アレクサンドラ&キャスパー・ボルグ=メラーとの対談:サステナブルな暮らしの開拓者
カレレボ・ランステッドのオーナーでありビジョナリーである彼らは、当初から明確なビジョンを掲げていました。それは、天然素材と伝統的な職人技を用い、CO2排出量の削減に重点を置いたサステナブルな住まいをつくることです。このアプローチは新築に対する従来の概念に挑戦し、自然の資源が暮らしの質と環境責任の両方を高める家を形づくることを示しています。地域環境と地球への深い敬意を基盤に、彼らは持続可能な建築の新たな指標となる、現代的で刺激的な住まいを実現しました。
― サステナブルでCO2ニュートラルな家を建てようと思ったきっかけは?
アレクサンドラ&キャスパー:私たちのうち一人は生物学者、もう一人はランドスケープアーキテクトで、地球の生物学的メカニズムと資源に対する情熱を共有しています。周囲の自然と村の建築遺産が、クラシックなハーフティンバー住宅を自分たちなりに再解釈する際の指針となりました。
“ 私たちは、建材がCO2フットプリントを最小限に抑えると同時にCO2を貯蔵する“デポジット”にもなる家をつくりたいと考えていました。新築でも後ろめたさを感じることなく家づくりができるのだと示すことが私たちのビジョンです。 ”
アレクサンドラ&キャスパー・ボルグ=メラー
このプロジェクトに着手する前に、どのような点を検討しましたか?
A&C: まず、建材によってCO₂排出を最小限に抑えると同時に、CO₂を貯蔵できる家をつくりたいと考えました。後ろめたさを感じずに新築できることを示したかったのです。敷地に既存の建物がなかったため、改修という選択肢はなく、そこで速く成長しCO₂を蓄える資源を主要な建材にすることにしました。構造躯体は木造、壁はヘンプレンガです。ヘンプ自体は新しい素材ではありませんが、粘土や石灰と組み合わせることで、その優れた特性を実際の建築材料として形にできます。
なぜ、伝統的なデンマークのハーフティンバー住宅を現代的にアレンジして建てることにしたのですか?
持続可能な建築プロジェクトに必要な材料や専門知識を見つけるのは大変でしたか?
A&C:2020年と2021年当時は 市場に関わる事業者がほとんどおらず、 建設業界に深い知識がない限り難しい状況でした。 そこで私たちは、サステナブルな資材供給会社Havnens Hænderから助言を受け、 SMO Arkに専門的なコンサルティングを依頼しました。
Karlebo Landstedに取り組む中で得た最も大きな学びは何でしたか?
A&C:バイオベース素材で建築することは危険でも難しくもなく、 実際にはとても扱いやすいということです。 その組成のおかげで必要な防護具は最小限で済み、 環境面でもメリットがあります。
できるだけサステナブルにしようとすると、快適さや美観を妥協することになりますか?
A&C:まったくありません。むしろ、私たちが使う素材の純粋さ・形状・質感が家の美しさを高め、快適性も一般的な建材と同等か、それ以上だと思います。
インテリアデザインも、家づくりと同じ高い意欲でサステナブルに取り組みましたか?
A&C:当然そうすべきだと感じました。内装にも私たちの価値観を反映しなければ意味がないですから。粘土壁の一部には粘土塗料を使用しました。これは化学物質・環境毒性物質・マイクロプラスチックを含まず、室内空気質を高め、構造の透湿性も確保します。別の粘土壁は塗装せず、素材そのものを見せています。照明器具や家具はすべて中古品、譲り受けたもの、またはアップサイクル品で、家具の大半は木製です。カーテンは再利用ポリエステル製。ドアはフラックスボードの芯材とパイン材のフレームで作られ、今も伝統的な手法で製造を続ける家族経営の工房による手づくりです。
デザインはよりサステナブルなライフスタイルを促進するうえでどのように役立つのでしょうか?
A&C: 私たちは、シンプルで頑丈なデザインが 長く使える素材を採用することで、サステナブルなライフスタイルの一部になると考えています。 また、何世代にもわたって使える家具は 経済面でも環境面でも賢明な投資であることを 子どもたちに示すことができます。私たちは、デザイン、 家具を含めて—時代を超えて愛されるものであるべきで、 装飾ではなく機能性に重点を置いて生み出されるべきだと考えています。
サステナブルな家で日々暮らすのはどのような感じですか? 何か驚いたことはありますか?
A&C: 心地よいだろうとは想像していましたが、それでもなお その快適さには驚かされています。ヘンプと 粘土の特性が、一年を通じて室内の空気質を大きく向上させてくれます。
あなたたちの家が、ほかの人々によりサステナブルな考え方を促すのは、どのような点だと思いますか?
A&C: 私たちの家について知った人が、リノベーションでも新築でも、建材選びにもうひと手間かけようと思ってくれることを願っています。これらの素材は手に入りやすく、扱いやすいものです。
場所に命を吹き込む
調和の取れたインテリアデザインは、身体的な快適さから感情的・社会的充足まで、人間の多様なニーズに応え、人々の暮らし方・働き方・つながり方の多様性を尊重する空間を創出します。良質な家具をバランスよく取り入れることで、つながりと孤独が溶け合う活力あふれる聖域へと空間は生まれ変わります。
これらのインスピレーションあふれる空間の舞台裏を探りましょう — 命を吹き込む建築家とデザイナーの視点をご紹介します。
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